スマート農業技術導入による地域水田農業の活性化プロジェクト

⑩スマート農業技術の導入による経営上の効果Result

【農場1 新田農場】

〇 スマート農業技術(ロボットトラクタ等)の導入により、10a当たりの総労働時間は11.8%効率化となり、可変撒布による資材量の削減24.3%、収量向上3.0%として慣行区と比較した場合、利益は現場面積で、約21.9%減少するものとなる。本試算では機械経費については、農家保有面積全体に対する配分とする。

〇 将来推計として、慣行区における収量向上10%、資材量削減24.3%、労働時間削減率11.8%、導入スマート農業技術(ロボットトラクタ等)の減価償却費が済んだ場合を条件として試算すると124.8%の利益増となり、達成目標である収益増:20%が達成できると期待できる。



【水稲直播・えみまる】2圃場合算

(千円/10a)



【農場2 倉田農場】

〇 スマート農業技術(ロボットトラクタ等)の導入により、10a当たりの総労働時間は0.9%効率化となり、可変撒布による資材量の削減14.88%、収量減少9.0%として慣行区と比較した場合、利益は現場面積で、約15.2%減少するものとなる。本試算では機械経費については、農家保有面積全体に対する配分とする。

〇 将来推計として、慣行区における収量向上10%、資材量削減14.88%、労働時間削減率0.9%、導入スマート農業技術(ロボットトラクタ等)の減価償却費が済んだ場合を条件として試算すると39.0%の利益増となり、達成目標である収益増:20%が達成できると期待できる。



【水稲移植・ゆめぴりか】

(千円/10a)



【農場3 濱本農場】

〇 スマート農業技術(ロボットトラクタ等)の導入により、10a当たりの総労働時間は水稲移植で4.0%、水稲直播で20.2%効率化となり、可変撒布による資材量の削減9.16%、収量は水稲移植で1.0%の増加、水稲直播で5.0%の減少として慣行区と比較した場合、利益は現場面積で、水稲移植で約20.5%減少、水稲直播で31.6%減少するものとなる。本試算では機械経費については、農家保有面積全体に対する配分とする。

〇 将来推計として、慣行区における収量向上10%、資材量削減9.16%、労働時間削減率を水稲移植で4.0%、水稲直播で20.2%、導入スマート農業技術(ロボットトラクタ等)の減価償却費が済んだ場合を条件として試算すると水稲移植で77.1%、水稲直播で28.8%の利益増となり、達成目標である収益増:20%が達成できると期待できる。



【水稲移植・きらら397】

(千円/10a)


【水稲直播・えみまる 】

(千円/10a)



【農場4 道下農場】

〇 スマート農業技術(ロボットトラクタ等)の導入により、10a当たりの総労働時間は6.8%効率化となり、可変撒布による資材量の削減18.3%、収量向上12%として慣行区と比較した場合、利益は現場面積で、約30%増加するものとなる。本試算では機械経費については、農家保有面積全体に対する配分とする。

〇 将来推計として、慣行区における収量向上10%、資材量削減18.3%、労働時間削減率6.8%、導入スマート農業技術(ロボットトラクタ等)の減価償却費が済んだ場合を条件として試算すると27.2%の利益増となり、達成目標である収益増:20%が達成できると期待できる。



【水稲移植・ゆめぴりか】

(千円/10a)