スマート農業技術導入による地域水田農業の活性化プロジェクト

⑨情報集約システム改良Result

取組概要

○ 農作業機器、人員の作業実績及び稼働実績を基に経営評価試算が可能となるものとする。

実証結果

○ 工程マスタの入力(選択)項目について、データ集計および収取したデータの利用性の観点で、政府CIOが推進している「農業ITシステムで用いる農作物の名称に関する個別ガイドライン」に準拠するよう変更した(検討にあたり、農林水産省 大臣官房統計部と相談し、本ガイドラインに準拠することで農業経営統計でも利用できることを確認した上で実施)。

○ 農薬/肥料の検索(FAMIC)WAGRI API(FAMIC)を使用して農薬/肥料のリストを取得し、登録番号(等)で検索(絞込み)し、材料/資産マスタに登録できるようにした。

  • 工程マスター画面

  • 各種端末とのデータ連携操作画面

今後の課題

○スマート農業技術の効果を最大限に活用するためには、組織的運用が必要との意見もある。
スマート農業の利活用は経営全般の中で全てに関わってくるため、スマート農業技術を導入してPDCAサイクルを回しながら業務改善、労働生産性の向上、収量向上の効果を得なければ、小さな個人経営では活かしきれずコストが増加するだけになると思われる。
規模の大きい組織経営体であればスマート農業技術の効果は絶大となるが、事務処理に係る負担が大きくなる。そのため本システムを活用し、組織経営体での事務処理負担の軽減や自動化などが必要となると考えられる。