スマート農業技術導入による地域水田農業の活性化プロジェクト

⑧機械稼働情報システム改良Result

取組概要

○ 農作業機器、人員の作業実績及び稼働実績を一元集約するためのシステム構築及び改修を行う。

実証結果

○従来(昨年度)は、システムのストレージ容量を抑えるため、記録(および地図上への重畳表示)の精度を下げたが、今年度はシステムのデータ登録および参照の設計変更により、Things Cloudの記録精度でシステムに記録するよう改善した。加えて、位置情報解析の利便性を高めるため以下の機能改善を行った。

・位置情報のシステムへの記録について、Things CloudのGPSトラッカーの記録精度で記録するように改善
・指定時刻の位置情報に、端末を示すアイコン(マーカー)を描画し、マウスオーバーでその端末の登録情報を表示するよう改善
・スライダーにより、指定時刻を指定し、位置情報の軌跡をトラッキングするよう改善

○従来(昨年度)同一画面で描画していた気象メッシュ、位置情報、UAV/衛星画像を、3つの画面に分離することによって、気象メッシュの描画性能を約18~47%(表示日付およびネットワーク接続環境等により異なる)改善した。

  • 位置情報の軌跡表示

  • 各種端末とのデータ連携操作画面

  • 位置情報の軌跡表示

  • 各種端末とのデータ連携操作画面

今後の課題

○「自動運転トラクタ・コンバイン作業実証」での今後の課題における近隣地域の複数戸の農家で機械の共同利用組織を作った場合、当面は共同作業する際に個人所有の機械を持ち寄り稼働させることになる。借り上げた機械の使用料を精算するためには、誰が誰の機械を、何時、どこの圃場で、どの作業機をつけて、何時間使用したかを明確に記帳しておく必要があり、日報をつけていたとしても事務処理負担が大きくなると思われる。
これらを解決するために「既存トラクタでの稼働情報収集」、「農作業従事者稼働情報収集」と合わせて、本システムを利用することで、機械の稼働データやスマートフォンから得られる作業者の位置情報データから日報の記帳作業の負担が軽減すると考えられる。