スマート農業技術導入による地域水田農業の活性化プロジェクト

③可変散布による資材投入Result




取組概要

【表 使用機械】

生産者 型式 容量(L) 実証導入
新田農場 ZA-V3200 3200  
濱本農場 ZA-V2600 2600
倉田農場 ZA-M1501 1500  
道下農場 ZA-V3200 3200
  • 新田農場使用作業機

  • 濱本農場使用作業機

  • 倉田農場使用作業機

  • 道下農場使用作業機



新田農場可変散布マップ

水稲直播基肥使用マップ

水稲直播追肥使用マップ

倉田農場可変散布マップ

水稲直播基肥使用マップ

道下農場可変散布マップ

水稲直播基肥使用マップ

濱本農場可変散布マップ

  • 水稲移植基肥

  • 水稲直播追肥



各農場取組内容
新田農場 ○ 水稲(5月6日、7月6日)に加え、豆、麦についても実施
倉田農場 ○ 水稲(5月6日)に加え、麦についても実施
濱本農場 ○ 水稲(5月13日、6月20日)に加え、豆、麦についても実施
道下農場 ○ 水稲(5月15日)に加え、豆、麦についても実施

実証結果


【表 実測値及び次年度以降の予定量】


○ 参画機関の推奨で、施肥量の多・中・小に対して、「多=標準施肥量」を提案したが、農業者からは収量減少になった場合の不安があるため、「中=標準施肥量」での散布となったため、資材削減効果が低いものとなった。
○ 年間での生育状況を判断し、農業者からは、次年度以降は推奨の設定で行っても問題ないと考えられるとの回答を得た。これは道下農場が参画機関の推奨値を基に散布し、その状況を判断したためである。
○歩留り率向上、増収効果において、各農家の圃場で坪刈調査を実施し、収量及び品質(タンパク含有率)について調査した。
○最も植生活性度が高い時期におけるNDVI値の分散を調べ、生育の不均一性の調査を行った。

目標に対する達成度

○本実証において、目標とする収量・品質向上10%を達成できたのは、道下農場だけであったが、他の3農場においても可変施肥による不均一性の改善及び品質維持を確認することが出来た。

○このことから可変撒布を実施するにあたり、標準施肥量から段階的に散布量を減らしていく方法が有効であると考えられる。